花子と行く「でんけん」 06

やっと6回目。久しぶりにでんけん取り行ってきました。

近場で長野県。

まずは木曾平沢。きそひらさわ

・まずは・というのは、このすぐ近くにもう1つでんけんがあるのですがそれは次回、温存。

さて、木曾平沢、”型”は漆工町”型”。

うるし工芸(民芸?)漆器の産地。

桐生の製織町型同様、商家町型や宿場町型よりどこか寂しいというか観光地化していない。

商家とか宿場はそのまま観光地になりやすいけど「工」”型”は産業の盛衰がそのまま町の雰囲気に出てしまう…。

そんな感じ・・・。

では、

ちょっとわかりずらい観光用?駐車場に駐車。

群馬からだとその手前に漆器土産の充実した道の駅があるので、そこへ寄ったらその先の観光地でんけん(奈良井宿)に行ってしまうのか散策時、木曾平沢に観光客はゼロ。

少し歩いてでんけん入口。

やっぱ「工」の町っぽい…すこしイヤな予感。

でも、ちょっと進むとらしくなってきた。

ただ、桐生もそうだったけどやむを得ず商売替えされたであろうお宅などもあるため連続したでんけんの町って感じではない。

そんな中でもしっかりと保存維持されてる建物も多く、やっぱでんけんの町です。

中を自由に見学できる立派な建物もあって少しお邪魔します。

土間の先の中庭、基本の形です。中庭の先に蔵があってそこが漆器の作業場。

いまでもその作業を見学できるところもあるらしい。

保存や維持が出来るお宅は出来る限り古きを残そうとされている気持ちを感じます。

 

どんな意味があるのか、特徴的だった建物の”型”がありました。

これです。

この建物中央の上下に大きさの違う開口部のある建物。

こんな”型”をあちこちで見かけました。

こりゃウルシに関係する建物に違いない。今年中にその謎を解く予定。

駐車場から町へ行く途中の橋から町を望む。(右側)

安っぽい橋の名は「漆橋」。

もともとは山手、川の左側に漆工の家々があったけど中山道が通る川の右側を漆工の町として整備した。

で、この間の中山道は弯曲していて、新しく作った町を縦断する道路とそれぞれの敷地は直角に区画できず、建物を建てると庭先に小さい三角形ができちゃった。

・・・・?

とのこと…。

あっほんとだ。

原口

 

花子と行く「でんけん」 22

引き続き富山県高岡市。

前回の山町筋から歩くことおよそ10分、面倒なので車で2分。

目指すは金屋町。

はじめての鋳物師町”型”、「いもじまち」って読むんだそうです。

でんけんでは今のところ唯一の鋳物師町”型”。

高岡銅器の町。

ちなみに、前回の山町筋・金屋町ともに数に限りはありますが、観光散策用無料駐車場がちゃんと整備されているので車で行きやすい。

では、 

こちらは街並みの売りが千本格子。

石畳に千本格子、統一感のある町並みが続きます。観光地的雰囲気はあまり感じられません。

たてものは千本格子のほか、この

2階部分の口みたいなテラスが特徴的。

新しく建築された建物もその特徴を踏襲しています。

そして、銅器の町だけに

千本格子+銅版外壁の建物もチラホラ。

最近の材料、角波も銅。

石畳の一部にも?

そして、なんと!側溝のふたは

鋳物。

千本格子で質素かと思いきやカクレ贅沢な町並み。

原口

 

花子と行く「でんけん」 07

引き続き、長野県のでんけんです。

今日はここ

こちらは前回の木曾平沢とうって変わって、ザ・観光地。

”型”は宿場町”型”。

この日は平日で観光客も少なめ。

お店もお土産屋さんや茶屋などが軒を連ねていますが定休日のお店が多かったようです。

ま、きれいな町並みでした。

実ははじめてではないのでさほど感動もありません。

でも1軒、中を見学できる建物があったのでお邪魔します。

300円。

  

櫛の問屋さんだった建物。

くぐり戸から入っていきます。

お決まりの土間通路。右手に入場料支払窓口。

間口に対して奥行きのある続き間。

それゆえ真ん中の部屋が暗くなるからなのか、

吹抜けがある。

2階建てで真中が吹抜けているので手前と奥に階段が2か所ある。

店前の障子はタテに3か所に分かれていて途中2本の柱が建ってる。

一見すると障子を開け放っても2本の柱は残ってしまいそうだけど、実は方立(ほうたて)になっててお店を開くときはその2本も取り除いて、店前は全開できる。

大開口だけど構造的には大丈夫。

でも、そんな大きな障子が作れなかったり外した時に収納できないから3か所に分けて方立で仕切ったんでしょうか。

そしてさらに、この障子は縦方向にも3枚に分かれていて計9枚で構成されてるので収納時には非常にコンパクトになるんです。

宿場だから宿もあったりほかの用途の建物もありましたが店舗はこの作りが多かった。

アイデアですねぇ。

原口

花子と行く「でんけん」 23

引き続き富山県の伝統的建造物群保存地区、3番目。

今回は観光地として名高い合掌集落の五箇山。

その五箇山には2つのでんけんがあります。

まず今回は富山市から向かうと手前側にある相倉から。

南砺市相倉(あいのくら)”型”は山村集落”型”。

観光地などと書きましたが、それぞれの建物には人が生活されているので集落に入るのはAM8:30以降が望ましい。

集落全体は1時間ほどあればぐるりと散策できる。

資料館などで見学するならプラス30分から60分。

合掌の造りも中に入って直接目で見て触れることができるし

たまたま、地元の家族(?)の団らんの様子にも触れることができました。

原始合掌と呼ばれる合掌だけの建物

規模の大きな建物。

散策で魅力的な高低差、坂道もあります。

う~ん、見とれちゃう…。

そうだ!

美しい町並みに見とれていたら

花子!危うく地元の人(?)に誘拐されそうになってましたー。

 

 

ま、うそですけど。

原口

花子と行く 「でんけん」 08

今回の”型”は宿場町”型”。

ですが、あまりそれっぽくないメインストリート。

朝早かったせいもあるかもしれないが、ひっそりとしたストリート。

でもやはり、建物にはそれなりの雰囲気が漂っています。

今回のでんけんは、

萩市佐々並市の町並み。

あまり特徴がない街並みに見えるかもしれませんがこの町、道路目線だけではその魅力に気づきません。

少し高台へ移動して、

そしてふり返ります。

すると!

ステキな赤瓦の町並みです。

今どきの家づくりではなかなか赤瓦を採用される方はいませんが、こうやって統一された色と材で街並みを形成すると素敵な景色になるんですねぇ。

原口

花子と行く「でんけん」 24

続いて五箇山2件目。

南砺市菅沼、同じく山村集落”型”。

面積は相倉18ヘクタールに対し4.4ヘクタールと約1/4。

コンパクトにまとまっていて散策にもさほど時間はかからない。

が、

上の国道からの眺めを見るためにはタテ移動が必要。

かなり高低差がある。

でも、心配ご無用、エレベーター完備。

ひと目で見渡せるでんけん。

稲と合掌。

両集落とも駐車場完備、1回あたり500円程度。

共に係の人が丁寧に指示してくれるので停めやすい。

原口

 

花子と行く 「でんけん」 09

カテゴリをクリックしても新しい(古い)順に出てこないので何回目の投稿かすぐにわからないこのブログシステム…。

たぶん9件目。

今回は港町”型”。

群馬県民憧れの港町です。

萩市浜崎の町並み。

この町では年に1度『浜崎伝建おたから博物館』というイベントが催されます。

ふらりと寄った船道具屋さんの店主さんが教えてくれました。

ガソリンスタンドなどでも店員さんとお話しするなのが苦手でセルフばかりを選択していたり、極力話しかけられないように、話し好きそうなオヤジさんなんかが近づいてきたりしたらさりげなく背を向けるなど常に行動には細心の注意を払ってきた私でしたが、出先ではその土地の方とお話をすることがとても貴重な経験だとこの歳でやっと気づきました。

本当にやっとです。

店主さんはそのイベントのことのみならずその他にもいろいろと教えてくださいました。

みなさまにもお伝えしたいのですが、行って聞くべきだと思うのでここでは一切披露いたしません。

浜崎の町並みの対岸。

この町では町並みのほかに御船倉という船の倉庫を見なくてはいけません。

船の置き場で屋根の付いているのは全国的にも珍しいそうで、毛利さまの大事な御船が留め置かれていたのでこのように屋根がついているのだそうです。

って店主さんに聞きました。

あぁ、教えちゃった。

ま、ひとつくらい、いいでしょ。

他にも2件となりの○○さんちにはあの偉人のこんなものがあるとか、道はさんで3件目のあのお宅はこうでとか、さらには伝建とはとか、あまりメジャーじゃないがここまで来たならここへ行け、などなどいろいろ教えてもらったんだもの。

原口

花子と行く「でんけん」 25

花子とでんけん、25件目の今回は愛知県豊田市足助。

・アスケ・です。

型は商家町”型”。比較的新しい平成23年の登録。

一本の街道の両脇というよりも四方に広がる街並み。

周辺は緑に囲まれた山間部。

すぐ近くに香嵐渓(こうらんけい)という紅葉の名所もある。

11月ごろが見ごろとのこと→HP

南の海から長野県に塩を運ぶ街道にあるので栄えた町。

路地も

建物もザ・でんけんって感じ。

 

伝統的建造物に登録された建物には豊田市教育委員会発行のラベルが貼ってある。

こちらは本屋さん。

あ、デンケンに行って、あれば必ず入るのが本屋。

今回もこちらでこれ買いました。

建築知識10月号 特集:犬のための家づくり 

じゃなくて、(これも買ったけど)

足助物語 (右のは伝建餅on常滑焼)

なんとこの本の著者はこの本屋さんの店主。

足助に関する貴重なお話も聞けました。

さっきの建築知識の奥に写ってるのが店内の様子で、足助でも貴重な建物のひとつ。

お気づきかもしれませんが、先週のネタ、常滑と同じ日に行ってきました。

車で1時間かからなかった気がします。

どちらかへお出かけの際はぜひ。

原口

花子と行く「でんけん」 10

神戸市北野町山本通り・港町型・

車をコインパーキングに停めて緩やかな坂道をのぼります。

坂の多い素敵な町並みが期待できそうです。

それらしき街並みを歩いていると異人館が見えてきました。

塗り替えたばかりでしょうか、ペンキでベトベトな感じです。

中を見るには入館料が必要です。

おぉ、結構高めだ。

この建物の見学にはあまり興味がわきません、高いし。

では、街の館(ヤカタ)mapを参考に次の異人館を目指します。

・・・・。

いくつかのヤカタを外から見ましたがほぼベトベト。

そして各館とも入館料を払って中に入らなければ建物の全貌が見えないような工夫が凝らしてあります。

変な看板たてたりして...。

まるでアトラクション。

何だこりゃ?

仕組みが分かりました。

各館は民間の企業が数棟ずつ管理していてそれぞれに高めの入館料が設定されています。

モデルコース異人館共通券みたいなのもありましたが管理会社が異なるヤカタには別の会社のパスポートないし入館料が必要です。

色々な事情があるのでしょうが、ベトベトなヤカタは魅力的ではありません。

もう帰ります。

でもステキな通りもあってやはり街並みはすてき。

ヤカタではなく普通の建物と街並みが魅力の街です。

原口

花子と行く 「でんけん」 26

今回のでんけんは初めての三重県。

三重県では唯一のでんけん。いまのところ。

関宿

東海道五十三次でおなじみの東海道47番目の宿場。

”型”は、もうみなさんもなんとなくわかってきてらっしゃると思いますが、

宿場町”型”、です。

東海道の両脇にでんけんが建ち並ぶイッポンドースタイルのでんけんです。

ナビに依頼したら最初に着いたのは宿場の東側駐車場。

象徴的な鳥居のすぐ隣にひっそりとある駐車場。

でんけん看板も見つけてさっそく散策です。

かなり落ち着いた雰囲気だったので、散策にはあまり時間かからないだろうと思っていました。

この時は・・・。

さっそく東追分、東側(江戸側)からアプローチ

休日の夕方にしては人気も少なく、あまり観光地化されてないでんけんぶりでした。

が、いかんせん、いくら進んでも先が見えないというか、この雰囲気がどこまでも続いていく。

もうすでに1キロ弱は来ています。

建物の特徴は平屋が連続してくっついて建っています。

道の勾配に応じてなのか世帯ごとに屋根の高さが異なります。

そしてこれ、

この各家ごとに形状の異なるキリ除け(庇)。

この地域、霧状の雨が多かったのでしょうか、オリジナル霧除け街を行くと相当数見かけます。

個性的な意匠の建物もたくさんあります。

1キロ超えたあたりでしょうか、花子散策拒否です。

仕方なく抱っこ。

15キログラム超を。

このあたりまで来るとお店や観光施設なんかが出てきて人もチラホラ見かけるようになります。

で、とうとう西追分、西側(京都側)の入口!

と言っても最後の数百メートルは車の上から見させていただきましたが...。

全長およそ1.8キロ!

ほとんど絶えることなくでんけんが建ち並ぶ見事な宿場でした。

とにかく長い。

お越しの際は時間に余裕をもってお出かけください。

原口