花子と行く「でんけん」 37

前回に引き続き、そのまま山梨2件目。

甲州市塩山下小田原上条、上条集落。

山村・養蚕集落”型”

特徴はズバリ、屋根の形。

この屋根の形状をした民家が集まった集落。

群馬だと真ん中の部分がもっと小さい「赤城型」。

こちらは公式HPによると正面から見てあの真ん中のでかい部分が顔で、両脇が裃。

すると福助に似ているので「ふくすけ型民家」と呼ぶそうじゃ。

では、

素直に散策するならば、

まずナビで「甲州市塩山下小田原1005」で福蔵院というお寺さんに着く。

こちらは集落散策のため駐車場を提供してくださっているそうで自家用車観光客には大変ありがたい。

駐車場に順路を示したパンフレットが置いてあって、自動的に散策へといざなわれる。

パンフレットに従い、

1)まずは寺の階段を下りる。

2)降りた分+α、坂を上る。と寺の裏山へ出る(寺の脇にほぼ平坦な近道がある)。

3)さらに少し歩くと、「でんけん」ではない神社

4)さらに少し歩いて

5)やっと集落入口。

6)さらに少し歩くと、デンケンの中心施設「もしもしの家」

雨の中、ここまでくるともうヘトヘト。

この周辺にこの特徴的切妻民家が集中。ここがこの集落の中心。

駐車場から約30分。

実は、福蔵院さんからはるかかなた、「もしもしの家」にも数台分の駐車場はある。

ただし、土日は停めちゃダメ。

住人の方々の迷惑になりかねないので土日はちゃんと福蔵院さんに停めましょう。

原口

花子と行く「でんけん」 36

実は、訳あって町内を脱出しなきゃいけない日が年に何回かあるんです。

そんな何回かの内の1回。

群馬から姿をくらませるべく隣県、山梨へ。

ならば、ということで山梨のデンケン。

山梨県南巨摩郡早川町赤沢の赤沢宿。

ここの”型”はたぶん初登場の講中宿”型”!

講中?って、て感じですよね。

詳しくはそれぞれ独自にお調べいただきたいと思いますが、

赤沢宿の立地は身延山のお寺と霊山七面山を結ぶ参道上、いわゆる信仰登山のための宿場だったのです。(文化庁HP)

と、いうことでなんとも厳かな街並みです。

では早速、

と、ここで今回は特別に、

なんと!

宿場にお住いの地元のおじさんが説明員として随行してくださいました。(自主的に)

そのおじさんがこちら。

では、改めて。

写真にもありますがこのデンケン、特徴はなんといってもこの石畳のメインストリート。

この雰囲気ある石畳の坂道がまさにこの宿のシンボル。

おじさん「この石、滑るから危ないんじゃ・・・坂は急だし」

おじさん「ここは若山牧水が泊まったゑびす屋、もうやっとらんけど。ここんちも犬飼っとるよ。」

私「えー、ボク、いまちょうど若山牧水読んでるんですよー!」

おじさん「…」

ゑびす屋がこの街並みのほぼ頂点。

そこから下って散策すると良い。

おじさん「今日は曇っとって見えんがあっちが七面山でこっちが身延じゃ」

私「どこからか聞こえてくるこの”人の声”はなんですか?」

おじさん「昨日山から帰ってきた人たちがお経読んでるんじゃないんかのぉ。」

私「へぇ」

ホントに講中宿って趣です。

ゑびす屋さんを少し下ると小さな池が。ふと見るとカエルがたまごを産んだ形跡。

おじさん「おおっ、たまご産んじょる!昨日はなかったのに、ちきしょーっ」

私「?(ちきしょお?)」

休憩所として開放されている宿の駅(?)清水屋

多くの人が横に並んで旅装を整えるために広く取られた土間。(人様のブログ記事から)

 

・建物・風景・

最後は宿場入口にある江戸屋旅館

集落へのアプローチは県道(南アルプス街道)をそれてすぐに細い坂道、約1.5㎞。

これが意外と長い。

 

こんな道路で結構勾配がきつい。すれ違いはなかなか難しい。

集落への入り口はさっきの江戸屋旅館さんが目印。

車を停めるにはさらに進むと妙福寺というお寺さんがあってそこの砂利敷き駐車場に停められる。

観光客が停めていいのかいまいち確信が持てなかったが、おじさんが「いーんじゃ、いーんじゃ」ということで。

ま、よく見たら観光パンフにも【P】ってなってましたから大丈夫。

群馬から一般道でも行けるので是非どうぞ。

原口

花子と行く「でんけん」 35

北日本のデンケンはあと1ヶ所。

だと思って函館の帰りに寄った岩手県の金ケ崎。

いつもながら”型”ですが、ここは武家町”型”。

まず、町を歩き始めるも場所がよくわからないで、近くのおじさんに聞くと

あっちもだけどこっちも見てみて、ということで2方向示してくれました。

さきにおじさんのおすすめの方を

生垣。

お屋敷は見えない。

もう一方を目指して戻るが、

なんとなく角館に似てるって言えばにてなくもないが、なんかあまりデンケンっぽくない。

ときどき茅葺きだった面影を残した武家や

どうだ、といった感じの門もあったりするけど

なんか、

全体的に、

どっちかっていうと、武家町”型”というよりも、○○集落”型”っていうイメージ。

ちょっと調べると、仙台藩の北端に位置するこの場所で「要害」と呼ばれる配置の一つだとのこと。

他藩との境界だけど北側だしあまり争いがなく平和な感じだったんでしょうか?

これが旧道なのかわからなかったのですが奥州街道の街道上の金ケ崎。

ってことで北日本コンプリートかと思ったら、なんと昨年、福島県の喜多方が「デンケン」に追加されてました!

喜多方には何度も花子と行ってるが、デンケンを示す花子との写真が…。

原口

 

花子と行く「でんけん」 34

北の大地でデンケン取りしてきました。

今のところ北海道では唯一のデンケン、函館。

港町”型”、そのまんまです。

わけあってかなりタイトなタイムスケジュールだったので写真はあまり撮ってない。

 

素敵かつ観光地的雰囲気の函館、デンケンの町並みはずばり教会!と店舗として利用されているレンガ倉庫が特徴。

指定されている建物の中には北海道では珍しい瓦屋根のお寺もあったりしますが、教会のような洋風建築か折衷の建物が多い。

あとは、坂

の函館。

原口

 

花子と行く「でんけん」 33

久しぶりの犬、花子。

千葉ぁ行ってきました。けっこう前ですが。

今回の”型”は商家町”型”。

千葉県香取市佐原 -さわら- です。

雰囲気は栃木のデンケンと似てる。

街の中心に象徴的な河川と黒っぽい外壁の木造。

こんな感じ。

観光しやすいように整備された町。

近くに香取神社があって街の形成に寄与。

特徴は江戸から昭和初期までと、栄えた時期が長いので

木造から

レンガ造や

モルタル塗りの外壁など洋風建築も入り混しること、だそうです。

指定された区域は広すぎず、すべて徒歩で回れるので見やすい。

駐車場もちゃんとある。

観光しやすい・でんけん・でした。

原口

花子と行く「でんけん」 32

今回はお隣の新潟県。

ですが、

フェリーに乗ります。

そう、今回のデンケンは海の向こうの佐渡島。

佐渡は金山で有名ですがそれと共に北前船でも栄えた島。

両方とも、その産業で町を形成できるレベルです。

では、佐渡のデンケンはどちらでしょう・・・

答えは

北前船で栄えた宿根木です。

型は港町”型”。

こんな平面の家があったり、

海っぽかったり

中庭の先に

石の蔵があったり

屋根に石が乗っている建物の率が高い町です。

町の通りは皆

細めで二輪車程度しか通れない広さです。

ほとんどの建物が総2階なので空に対しては少し閉鎖的な感じを受けますが、集落を抜ければ海と空が広がる。

狭い中にギュッと詰まった感じ。の町でした。

金山の町もこれまた魅力的なのでそれはまた別の機会に。

原口

 

 

花子と行く「デンケン」 31

うっかりアップしたと思っていてしていなかったデンケンがありました。

昨年の10月に福島県に行ったとき大内宿はご報告させていただきましたが、その後同じ福島県内のもう一つのデンケンに行ったのをそのままにしていました。

南会津町前沢の曲屋集落です。

山村集落”型”

集落内へ一般車両は入れません。入り口付近に駐車場が完備されています。

入村料を支払います。300円。

時間帯によっては開放している資料館に説明してくれるおじさんがいるので詳しくはお話を聞いていただければと思いますが、簡単に。

この突き出た建物の一番いいところに、農作業をしてくれる家畜を家族然として一緒に暮らすための家が集落をなしているのがここ前沢。

いまでもほとんどの建物に人が住んでいます。家畜たちとの同居はしていませんが。

みんな見事に曲がっています。

このつくりはココだけの特徴ではなく東北にはたくさんあります。

寒い地域では動物も家の中で一緒に暮らしていたんですねぇ。

あったかいですねー。

原口

花子と行く「デンケン」 30

たまたま通りかかりました。

いつもはお目当てのデンケンですが、今回はたまたまです。

お隣長野県の松本市へ行った帰り道、時間もあるし一般道で帰宅中、発見。

北国街道の宿場の一つ、海野宿。

花子とは再訪ですが、写真は初めて。

特徴はこれ

屋根の上に立派な屋根。本うだつ。

隣地との境界の壁としてある防火壁。袖うだつ。

それぞれ、そう呼ぶそうです。

あとはこの格子。

海野格子。

”型”は宿場・養蚕町”型”

宿場町だけかと思ったら養蚕も盛んだったようで。

袖うだつが甚だ目立ちます。

海野宿、近いです。

ぜひみなさんも誰かと行って「本うだつ」「袖うだつ」の違いを説明してひと株あげましょう。

原口

 

花子と行く「でんけん」 29

今回も、前回と同じ滋賀県。

以前花子とこの近くまで行ったことはあるんですが、その時はまだデンケンではなかった。

そんな古い町並みだけど新しいデンケン。

登録は平成28年7月25日。

彦根市川原町芹町地区、商家町”型”のデンケンです。

町並みは

こんな感じなんですが、中でも特に目立つ特徴が建物のこれ

この怒涛のタテ格子群。

とにかくあちこちにこの格子。

用途は何なんでしょうか。

防犯的には弱そうだし、格子と外壁のスペースもなんか中途半端だし。

一体何のためでしょうか、ご存知の方は是非お教えください。

原口

 

花子と行く「でんけん」 28

今回のデンケンは滋賀県。

東近江市五個荘金堂。読みは・ごかしょうきんどう・

ですが、最寄りの駅の表記は五箇荘駅です。

ではさっそく行ってみましょう。

まず、いつも気になる駐車場。

散策用の無料駐車場が完備。

滋賀県には飛び出す子供の看板があちこちにあります。

町には

とにかく

水路ばかり

しかも敷地の中に接続してる。

ネットで見つけた写真を拝借しました。↓

敷地の中はこんな感じになっているようです。

とにかく、水路が特徴的な近江商人の町。

ですが!

このデンケン、”型”なんだと思います?

今までこのブログでデンケンを勉強してきた皆さんはピンときたでしょう!?

が、

なんと、

農村集落”型”!

びっくりしたでしょ。

原口